かなやま森の会が活動を開始!

かなやま森の会が活動を開始!

金山登山道を整備して地域に愛される里山を次世代に残そうという金山やまびこ会(仮称)の正式名称はかなやま森の会に決定しました!
僕も発起人の一人に入ってるかもですが記憶が曖昧でもしかしたら「かなやまの森を守る会」だったかもしれないデス
正式名称と発足の趣旨が近々大歳かわらばんに載るはずなので乞うご期待。

金山(かなやま)に登ろう

まちづくり協議会の事務局長さんから「名称と趣旨の発表があるよー」との連絡が回ってきたので金山に登ってきたよ。

朝田墳墓群から入ります
朝田墳墓群から入ります

僕は仕事の都合もあって今回で3度目の参加なんですが、まあ3回目ともなればある程度皆さんのお顔もわかりますし「ブログでの宣伝頼むで」「任せてくださいな」なんて軽口も出てくるくらい気楽な感じ。

朝田墳墓群登山口にて
朝田墳墓群登山口にて

今年度のやまぐち森林づくり県民税が余ったのか(余ったんじゃなくて手を挙げる地域がなかったのかもしれませんが)予算がついたことを聞きました。この2月から3月にかけて登山道の整備が始まったとのこと。(ギリギリで始まってるからやっぱり余ったのか?)

ここ朝田墳墓群登山口も以前はうっそうとしてピンテが一本ぶら下がっているだけだったのですが、今は口を大きく開けています。これなら初めて来た方にも分かりやすいでしょう。

取りつきに伐採の跡
取りつきに伐採の跡

森に入ってすぐのあたりにいくつかの木が切られているところがありました。切り口も新しいですしこれも森林づくり県民税のパワーでしょう。

「あくまで里山ということであまり人工的な感じにしたくない」との思いから大規模開発はしないとの方針とのこと。

上の写真のように竹や笹も切ってあり竹は道の崖側に組んで滑落防止や道筋を明らかにするのに使われていました。

2月半ばでこれですからさすが県。おじちゃんたちのパワーだけじゃなかなかこんな風には進みませんものね。

おっと。登ってる途中にちょっと具合の悪い方が出たので、地域交流センターのセンター長と僕で挟んで3人でいったん降りました。僕は荷物持ちで後ろから。

いったん降りまーす
いったん降りまーす

小父「すまんのー一人で降りられるけぇ」
立石「俺、う〇こ行きたかったけえ丁度えかったです」

みたいな会話で笑いながらね。ま、実際うんこ行ったんだけどね。

再び戻ってきました
再び戻ってきました

う〇こ行ってタバコも吸って、さて皆に追いつこうとちょっと無理して飛ばしたんですがこれが追いつくわけもなく。一昨日、竜王山登ったのも効いてて腿が痛いしセンター長と二人でのんびり登って行くことにしました。

広場に寄り道
広場に寄り道

だいぶ疲れ気味の僕にセンター長が「ここに広場作ることになってるんですよ」と脇道に連れて行ってくれました。何度か金山に登ったときに「良い平場があるなー。これ東屋でも作ればなー」と思っていた場所です。ここに広場ができるなら途中まで登ってくる人が増えるかもなんて夢がふくらみましたね。

今回の金山登山道整備には実はこのセンター長が実に重要な人なんです。
これについては別に章立てして後ほどお伝えします。

お、シダが刈ってあるやん
お、シダが刈ってあるやん

坂を上るとぷーんと青い草の匂い。どうやら先行組は道を刈りつつ進んでいるようです。

ここもう少し刈ります
ここもう少し刈ります

金山には少しだけ急なところがあるんですがそれがここ。ここの木を刈ると維新公園スタジアムに向けて見晴らしがいい。ここをもう少し刈る計画があるとのこと。高い位置にオレンジの旗を立てても良いかもしれませんね。

金山休憩所

岩場を越えると偽ピークを過ぎて休憩所に到着。休憩所の手前には横木のアーチができてました。

休憩所の前にアーチ
休憩所の前にアーチ

なんか昔のキャンプ場みたいな雰囲気ね。「遅くなりました~。車に乗って出発するまで確認してました~。」とか言いながら先発隊に合流すると…やべー、カップ麺大会始まってます。

めっちゃカップ麺大会 笑
めっちゃカップ麺大会 笑

いやまだ10時半ですよ 笑 「立石さんもどうぞー」と勧められたのですが、あれ?皆おにぎり持って登ろうって話じゃなかったですっけ 汗 女房が張り切って弁当作ったんですけど 汗々

干し柿あるよー お菓子あるよー チーズあるよー はっさくあるよー
めっちゃお腹いっぱいになってしばらくちっちゃく丸まってました。

ハンモック大好き
ハンモック大好き

「立石さんもハンモック乗りなよー」とお声がけをいただきしばしハンモックに。人数居るので長居はできませんでしたが、陽の中でまどろむハンモック大好きです。天気のいい日にハンモックと本とコーヒーとタバコでだらだら過ごすのはありですね。ハンモック買ってもいいな。

ハンモックたのちー!
ハンモックたのちー!

自分のハンモックなら靴のまま上がれるしやっぱ買うしかないか。竜王山の吉見から上がるとビニールネットのハンモックがあるので試してみたい方はそちらへ。布の方が100倍気持ちいいけど。

休憩所からの景色
休憩所からの景色

金山休憩所からの景色は主に大歳駅方面に向けて開けていますが「維新公園に向けても木を切ってもらったんだよね」と聞きさっそく見てみると、端っこにスタジアムが見えるじゃないですか。いいっすね。
高いところから場所の特定をするのは里山に登った時の楽しみの一つだと思います。地元民なら「あれがナフコで向こうが大歳駅だからあそこが大歳小学校か」なんてのが分かりますが、初めて金山に登った方にはランドマーク的なものがあるほうが分かりやすいですもん。

白妙の 衣干すてふ 天のかなやま
白妙の 衣干すてふ 天のかなやま

立石:あの白い布、大歳駅あたりから見えてましたよ
小父:おお
立石:あのマークは大歳小学校の校章とか?
小父:お前、あれは…

金山のシンボル!
金山のシンボル!

小父:金山って書いてあるんど
立石:あーそうやったんすっね!

これあれっすね。県内各地の山の看板を付けて回ってらっしゃる方(お名前を失念)の金山のデザイン。2月の空にめっちゃ爽やかに泳いでました。

金山山頂

遊びまくった後は山道整備です。

金山山頂
金山山頂

みんな鎌とか持って上がってたんで、道具のない僕は金山山頂に行って下山用の道の整備をしておきました。木を集めて進んじゃいけない方向に邪魔になるように置いておくやつ。なんたって山頂も開けまくってるんでどこにでも降りて行けそうに思うもんね。

金山山頂の看板
金山山頂の看板

少し寄って金山山頂の看板。この看板、デザインもありがとうなのですが「かなやま」って書いてくれてるのも大変ありがたいのです。

今回「金山やまびこ会」の名称が「かなやま森の会」に変わった理由の一つに、地元読みを浸透させたい思いがあることを聞きました。国土地理院地図には金山(きんざん)とありますが、地元では昔から”かなやま”と呼んでるわけだから平仮名で”かなやま”と書くのが良いだろうとなったそうです。

行くたびに変化を見せる”かなやま”。おいでませ”かなやま”。

登山道を作るときの行政との連携

ここからは余禄なんですけれども、今回の山行にはまちづくり協議会の事務局長さんや交流センターのセンター長さんが参加されてました。面白いお話を伺えたので記録しておきます。

道を作るには権利関係の整理がまずもって大変ですが、それだけじゃなく地域からの要望を市や県に上げていくのも一筋縄にはいかない気がします。ざっと流れを追ってみましょう。

  1. まず〇〇をやりたいという要望が地域で挙がります。今回でいうと有志(現在はかなやま森の会)がまちづくり協議会内で「登山道の整備をやりたい」と声を上げた形です。
  2. まちづくり協議会内で「やりましょう」と決議が為されれば次に進めます。今回の登山にもまちづくり協議会の事務局長さんが参加してくださってますがこのあたりの協力関係は必須。
  3. そしてまちづくり協議会からの要望を市に上げるのが地域交流センター(場所によっては公民館だったり)のセンター長さんです。出先機関の長ですからここの協力も大事。
  4. 市では各センターからの要望を取りまとめ、県税でやれることは市から県に計画を申請するようになります。市内にも森林税を使ったハイキングコースはいくつかありますしこのあたりは手慣れた方がいらっしゃるのかもしれません。
  5. 県が許諾すれば県民税が市に降りて整備事業がスタートすると。ざっとこんな流れです。

民(要望)~民(まちづくり協議会)~官(地域)~官(市)~官(県)というステップを経て予算要求が上がっていくわけですがどこで止まっても地域の要望は実現しませんし、最初の3ステップが密でなければ市にすら話が届かない気がします。

もっとも「登山道の整備をしたい」という要望が自治会でなくまちづくり協議会(地域づくり協議会)に上がったのは幸いでした。なぜかというと里山登山道の整備構想はまちづくり協議会の存在意義に合致していますし、それはつまり市の施策とも合致することになるからです。山口市のウェブサイトから地域づくり協議会の役割を引っ張ってみます。

地域づくり協議会の役割

  1. 地域課題の解決への取り組み
    様々な地域課題に対し、地域でできることについて積極的に解決に取り組みます。
  2. 地域の調整、とりまとめ役
    地域の様々な力をつなぎ、調整する機能、また、地域のとりまとめ役として、地域内での合意形成を図る機能が求められています。
  3. 地域の特性や資源を活かした地域づくり
    地域独自の特性や自然、観光資源、文化資源など地域の特性や地域の資源を継承・活用することにより、特色のある地域づくりを行うことが求められています。
出典:地域づくり協議会とは – 山口市ウェブサイト

ね、里山登山道の整備構想ってドンピシャでしょ。なので市までの通りは良かったのではないかと思います。

さて、今度は地権の話。山の地権は入り組んでる上に結構アバウト(あの辺からあの辺までがわしの山)だったりしますが、道の整備にあたっては各地権者の了承が必要になります。市が計画を作り県に申請する際にはこうした交渉事は済ませておかなければなりません。今回はその地権交渉でセンター長が暗躍してくれたみたいです。「山頂のとこは知り合いでした、はっはっは」とかね。

行政から地権者まで全員がウェルカムでない限り県の予算を使った山道なんて作れないよなーと思っていましたが、その裏では様々な方にお力添えをいただいていることが分かりました。
山に関わると色々な方からのお話しが聞けて面白い。

以上、”かなやま”からでした。

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