台風一過の土曜日、天候は晴れ。
久しく県東部を歩いていないのでどこか良い山はないかなーと探してたら室津半島に大星山を見つけました。
大星山は山口県百名山の一座なんですが山頂まで車で登ったことがあるので興味が薄れ、ずーっとほったらかしになってた山です。
県東部はクマ出没情報が気になるのですが、大星山なら海ぎわだし熊に会う確率も低いんじゃないかな。
よし、室津半島までひとっ走りだ。
ハートランド平生~箕山~大星山
大星山のある熊毛郡平生町は山口県の東南部に位置する町です。
平成の大合併で熊毛町が周南市に、大和町が光市に飲み込まれてしまいましたが、それにも負けず一本独鈷で頑張ってる平生町。
そこに古代熊毛王国の誇りを感じます。
ハートランド平生から
ヤマレコで多くの方の登山ログを眺めて駐車場を把握。目指すは平生町のハートランド平生スポーツ広場です。
大星山展望台入口は写真のような看板がたくさん出てるので分かりやすい。
分かりやすいけれども、この看板を見たら曲がらずにスルーして車はこの先の平生ハートピアセンターに停めるのが良いと思います。
なぜなら…すごく寂しい駐車場に車を停めることになるからデス。
ハートランド平生スポーツ広場はこの手前を右に登ったほうだし、キャンプ場や公園は鎖がかかって侵入禁止になってるし。
この野原に停めて怒られることはないと思うけれども、これだけ誰もいないと本当にここに車を停めていいものかどうか悩みます。
そして静か。マジ静か。この世界に僕とウグイスしかいないんじゃないかと思うくらい静寂の世界。
まいっか。ここに停めて進もう。
駐車場(駐車場ということにする)を出て舗装路を登るとすぐに大星山展望台の道標があります。
まあ、大星山に登る工程の90%は舗装路ですし、迷いそうなところはないのですが、それでもきちんと道標があるのは安心ですね。
工程の90%は舗装路と今書きましたが、道の両側は森になってましていつクマさんがコンニチハしてもおかしくない感じです。
県東部のクマ出没情報が頭に入っているビビりな僕にはちょいとつらい。タヌキも普通に歩いてたし。
相変わらず道の両側は草だらけですが空が抜けると気分が上がります。クマとの遭遇は朝夕が多いので、明るい日差しが入ると何となく安心。
歩いてる途中に展望台を目指す車が2台登って行ったのも安心感の一つです。
箕山・大星山分岐
山頂近くで箕山・大星山の分岐が出てきました。
箕山は知らんなあと思ったのですが、このまま大星山方向に進んでも以前車で通った道に違いないので、知らない箕山方向に進んでみます。
平たんに見えて実は登りの道を足重に上がっていると「箕山学習の森300m」の看板が出てきました。
直進すると柳井に降りるようなので学習の森へ曲がります。
そう言えば「箕山」って何て読むんだろう? みのやま?かさやま?と思ったら看板には「みやま」とルビがふってありました。
山の名前には知らん漢字が使われてることが多いなあ。箕の字は”ちりとり”とも読むらしいよ。しらんけど。
箕山学習の森
箕山学習の森は普通の公園でした。
電源開発されてる山は環境保全のために補助金が付くことが多いようで、この公園もその一環で整備されてる模様。
ロータリーっぽい駐車場にトイレも完備の公園でした。
公園の一番奥まで行くと「箕山 現地点標高392メートル」の看板があります。
これに併せて「山頂は神武様の地点 標高409.3メートル」と書かれているのですが、いや、神武様は何処?
さして広くない公園内を捜し歩いたのですが神武様は見当たらず、ロータリーに戻って箕山学習の森案内図を見てみました。
いやここにも描いてないし
なんでやねーん!?
でも案内図をよーく見るとトイレの向こうに遊歩道が細く描いてあるんです。
登ってくるときにそんな道があったっけなあと、下りに気を付けて見てみるとありました。ありました。
遊歩道の上のほうに鳥居が見えるので、たぶんあちらが神武様。
鬱蒼としててちょっと登っていく勇気が出ないなあ。あれはクマがいるよ、クマ。無理だな。
帽子をとって頭を下げ、ゴメンね神武様しておきました。
大星山山頂へ
「箕山学習の森300m」の看板があった分岐点まで戻ってきました。
先ほどの案内図によればここに大星山山頂に向かう遊歩道があるはずなんですが…これかな。
これもたいがい酷いけど行くしかないか。
入口はビビらせますが、入ってしまえばまあ遊歩道といえば遊歩道。
左右からなにか出てきそうな感じはありますが、車道を戻っても面白くないので進むしかありません。
遊歩道は5分くらいで抜けられます。大星山山頂手前の車道に出てきました。
車道の向こうに高台に上る階段もありまして、ここまでくれば大星山山頂はすぐです。
どこに出るんだろう。
山頂の一段下の広場に出てきました。見上げればthe 風車! ここまで近くで見られるのも珍しい。
大星山山頂で古代熊毛王国に思いをはせる
一段下の広場から見上げると左手に展望台があります。大星山の二等三角点はこの展望台のすぐ横にあります。
標高437.81m、大星山の二等三角点。基準点名も大星山で冠字選点番号は高二18です。
近くの皇座山には一等三角点があるのであそこから8㎞くらい離れてるってことかな。
話が前後しますがこれが大星山の展望台です。
瀬戸内海に面した室津半島西側からの眺めは山口県屈指といわれる。
平生町Wikipedia
まったくその通りなんです。展望台に上ってみましょう。
いいなあ。いつ来ても大星山は景色がいい。山も海も島もある。この辺りは気候も温暖で自然災害も少ないし、古代でも安定して食料を調達できたんだろう。
それで熊毛王国が栄えたわけだ。
あ、平生の方には申し訳ないのですが、本ブログでは大星山は便宜的に光市・柳井市に含めております。平生町もタグには含めておりますのでどうかご勘弁ください。
お昼は道の駅上関海峡で
大星山を降り、ちょうどお昼時だったので道の駅上関海峡で海鮮丼をいただきました。1,200円也。
鯛がたっぷり漬けは鯵、うまい!
さて、お腹も膨らんだので午後からは上関の上盛山に行ってきます。